「見えないものを見てみよう!」蒲郡市生命の海科学館 イベントレポート
オザワ科学では、CSR活動の一環として地域社会に貢献する取組みを行っています。
今回は、2025年8月27日、蒲郡市生命の海科学館 で開催した「見えないものを見てみよう!」のイベントレポートをお届けします。
イベントでは当社の社員が講師となり、地域の小学生向けに電子顕微鏡やサーモグラフィーを用いて、人の目では見ることのできない世界を体験いただきました。
1. 蒲郡市生命の海科学館

蒲郡市生命の海科学館
蒲郡市生命の海科学館 は、「海のまち蒲郡」にふさわしく、海の誕生や生命の初期進化、海を舞台にした生物の進化などをテーマにした展示が特徴です。本物の隕石や科学に触れながら、地球の歴史や生物の移り変わりを学ぶことができる施設となっております。
また定期的にワークショップやサイエンスショーといったイベントを開催しており、子どもから大人まで幅広い世代に科学の魅力を伝えています。
2. イベントの内容
今回オザワ科学株式会社では「見えないものを見てみよう」というテーマでイベントを実施し、電子顕微鏡やサーモグラフィーを用いて、人の目では普段見ることができない世界を体験いただきました。
電子顕微鏡

電子顕微鏡でスポンジを観察する様子
電子顕微鏡を使い、人の目では確認することができないミクロの世界を体験いただきました。
電子顕微鏡は、光学顕微鏡では不可能な高倍率・高分解能で観察できるため、原子レベルの構造や内部構造の観察に用いられ、生命科学分野や材料科学分野等で幅広く利用されています。
今回のイベントでは日立ハイテク社製の「卓上顕微鏡 Miniscope® TM4000PlusIII」を使用しました。

ルーペで観察する様子

光学顕微鏡で観察する様子
今回は観察対象としてヨーグルトのふた、スポンジ、星の砂といった身近でありながら普段は気づかない構造を持つものを使用しました。
また参加者の方々には、まずルーペや光学顕微鏡で観察対象を見ていただき、その後に電子顕微鏡を使ってミクロの世界を体験いただきました。
サーモグラフィー
小型のサーモグラフィーを使い、人の目では決して見ることのできない温度の分布を見て体験いただきました。
すべての物体は目に見えない赤外線を放っており、温度が高いほどそのエネルギー量は大きくなります。サーモグラフィーはこの赤外線を検知し、量に基づいて温度を可視化することができます。
参加者は体温の計測や、水とお湯を見分けたり、人が触れた場所の温度がどのように変化していくのか等を興味深そうに観察していました。
3. 参加者の声
今回のイベント終了後、参加者からたくさんのお声をいただきました。
- 見たことがないものが見れて嬉しかった
- 初めて電子顕微鏡を見ていろいろな物の細かいところまで見れて楽しかったし、勉強になった
- 温度がカメラで分かって面白かった 星の砂の表面がプツプツで面白かった
- ヨーグルトのフタやハスが水などをはじく理由が分かって面白かった
- 普段できない(触れない)機械を体験出来て大人も楽しかったです
初めて電子顕微鏡やサーモグラフィーに触れる方が多く、普段見ることのない世界を楽しんでいただけたことを大変嬉しく感じております。
4. 最後に
今回、蒲郡市生命の海科学館のご協力のもとイベントを開催することができました。山中館長をはじめ、スタッフの皆様に心から御礼申し上げます。
またイベントを通じて、目に見えない世界を体験することで、科学の面白さや奥深さを感じていただけたのではないかと感じております。
オザワ科学株式会社では、こうした体験をきっかけに、科学がもっと身近なものとして地域の皆様の生活に根づいていくことを願っています。今後も科学への関心を育みながら、地域社会の皆様とともに学び・楽しむ場を通じて、より豊かな未来づくりに貢献できるよう取り組んでまいります。