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オザワ科学では、2024年5月に「めっき分析/解析装置セミナー」を開催しました。
本セミナーの参加特典であった「卓上顕微鏡 観察のコツ講習」には、様々な企業の方にお申込みをいただき、観察に際してのお困りごと解決に向けご参加いただいております。
今回は、その講習の様子をイベントレポートとしてご紹介いたします。

Index 目次

    1.観察のコツ講習 概要

    開催概要

    開催日 2024年7月19日(金) 13:30~17:00
    開催場所 オザワ科学本社(名古屋市中区栄)
    講師 オザワ科学㈱ ビフォアセールス課 椙下
    参加費 無料(めっき分析セミナー参加者限定)

    座学会場

    前半はオザワ科学の2階サテライトオフィスで座学を行いました。
    ここでは大型のモニターを備えており、社内向け研修にも活用されています。
    また窓際にはBOX席もあり、お客様とのお打合せ等も行う事ができる場所です。

    実技会場

    後半は1階ラボに移動し、座学の内容を踏まえ実技講習を行いました。
    ラボは名前の通り、展示された機器の使い方やメンテナンス方法などを実際に見て、体感できる
    場所としてご利用いただいております。

    2.講習の様子

    座学

    電子顕微鏡(SEM)の基礎・観察テクニックおよび元素分析(EDS)の基礎・分析テクニックをご説明いたしました。

    SEM:SEMの原理から観察を行う前の機器調整の重要性、各条件下(加速電圧・照射電流・真空度等)での
       観察による見え方の違いを学んでいただきました。

    EDS:EDSの原理から分析における注意点、正しい分析結果(オーバーラップ元素・ピーク分離等)を
       得るためのポイントに関して事例を交えながら学んでいただきました。

     

    実技

    まずは、座学でご説明したテクニックの実演を行いました。
    実際に卓上顕微鏡の操作を行い、試料を観察する事で操作のテクニックに関しては深くご理解いただけたようです。

    参加者の方からも、自社での日々のお困りごとに関する質疑応答が多くみられました。

    電子顕微鏡での観察には「試料台」と呼ばれているステージに試料を固定する必要があります。
    今回は標準試料の銅メッシュとコピー用紙を使い、設定条件によって見え方の変化を体感していただきました。

    実際に使用した試料 (左:標準試料の銅メッシュ 右:コピー用紙)

    その後は筐体の内部を分解し、フィラメントや各絞りの交換・調整方法など
    日々の分析を確実に行うための欠かせないメンテナンス方法をご説明いたしました。

    電子顕微鏡を業務で使われる方は多いものの、メンテナンスで分解まで行う担当の方は少ないと思います。
    参加者の方々は、目の前で機器が分解される流れや、構成されているパーツが目の前に出される様子が
    非常に興味深いようで、細かい部分まで注意深く見ていらっしゃるのが印象的でした。

    3.参加者の声

    自動車系企業の方

    ⇒ 職場では、日常業務で使う最低限の操作方法をOJTで教えてもらうだけでした。
      今回のように、状況に合わせたモード説明など細かいテクニックを勉強する機会が
      無かったので、とても参考になりました。

    部品メーカー系企業の方

    ⇒ 基礎的な原理や詳しい測定条件の選択の仕方について知ることができ大変参考になった。
      実演も交えて説明していただいたため、非常に分かりやすかった。

    4.最後に

    オザワ科学は、科学機器の総合商社として機器に精通したスタッフによるセミナーやイベントを開催しております。
    今回は電子顕微鏡を使われているお客様を対象に、今さら聞けない観察のコツをお伝えし、皆様に好意的なご感想をいただきました。

    これからも皆様のお役立ちに繋がる学びや体験を提供するイベントを計画しておりますので、お困りごとがありましたら
    下記お問合せよりご相談をお寄せください。

    オザワ科学は、これからも科学を通してお客様・取扱メーカー様・社会をつなぐコミュニケーションを大切にしてまいります。

    この記事に関する取扱メーカー

    日立ハイテク

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